産業機器のIoT化で先頭を走り、日本勢の手本だった米ゼネラル・エレクトリック(GE)の経営が揺らいでいる。業績と株価が低迷する中、16年ぶりに交代した新トップは、リストラに踏み込む方向性を打ち出した。IoTの盟主の座を守るには、GE自身がデジタル戦略で稼ぐことで実力を証明しなければならない。

16年ぶりのCEO交代でGEのトップになったジョン・フラナリー氏

 「GEと顧客企業の関係は何も変わらない。今後も産業機器のデジタル化に力を注いでいく」。10月中旬、来日した米ゼネラル・エレクトリック(GE)のデジタル部門のCEO(最高経営責任者)、ビル・ルー氏は複数の日本企業の幹部に会い、こう強調した。

 産業機器が生み出す膨大なデータを解析し、故障を未然に防止するなどして運用効率を高めるIoT(モノのインターネット)の領域で、GEはトップランナーとして脚光を浴びてきた。その戦略を指揮するルー氏がなぜ、分かりきった説明を繰り返すのか。