ビール最大手のアサヒビールが来年3月、業務用製品を値上げすると発表した。今年6月からの酒の安売り規制強化で値上げに動いた外食も多く、新たな負担が追い打ちをかける。単純な値上げは客離れを招く恐れもあり、メニュー見直しなど苦肉の策も広がりそうだ。

ビールの値上げに踏み切った中華料理チェーンの日高屋(上)と居酒屋チェーンのつぼ八(下)

 アサヒビールは、たる詰めや瓶の飲食店向けビール類などで3月の出荷分から値上げする。10年ぶりの値上げで、大瓶で1割ほど上がる見通しだ。今年6月に施行された改正酒税法で過度の安売りが規制されたことに加えて、物流コストの上昇も響いた。

 「アサヒの発表を受けて、社内で協議を始めた」(ライバルのビール大手)。外食チェーンごとの取り扱い銘柄を巡ってビール各社の競争は熾烈で、利幅を取れない状況は共通だ。アサヒ以外も値上げに追随する可能性がある。

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