独創的な掃除機やドライヤーで知られる英ダイソンがEV(電気自動車)に参入することを表明した。切り札は現在のEVで主流のリチウムイオン電池の弱点を克服する画期的な「全固体電池」。同電池の開発ではトヨタ自動車が先行するが、ダークホースの登場が業界を揺るがしている。

EVへの参入を決めたダイソン創業者兼チーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏(写真=東洋経済/アフロ)

 「家電ベンチャーのダイソンがEVへの参入を決めたのには驚いた。とりわけ(同社がEVに搭載する予定の)『全固体電池』に強い関心を持っており、実現できるなら本当にすごいことだ」。こう話すのは日本のある自動車メーカーの経営トップだ。

 2020年までにEVを発売する──。9月末、ユニークな技術を搭載した掃除機やドライヤーなどで知られる英ダイソンが大胆な計画を明らかにした。同社の16年12月期の売上高25億ポンド(約3750億円)に迫る20億ポンドを投資。自動車業界の出身者を含む400人以上の専門チームを結成して、すでに開発を進めている。