ルネサスエレクトロニクスが9月、米半導体企業を約7330億円で買収すると発表した。昨年の買収と合わせて計1兆円を投じる背景には、クルマ依存を深めることへの危機感がある。経営再建のため「選択と集中」を続けてきた歴史を反転させる契機になるか。

ルネサスの業績は安定してきた
●連結業績の推移

 「クルマ以外の領域を加速度的に伸ばしていく」。9月中旬、約67億ドル(約7330億円)で米半導体企業「インテグレーテッド・デバイス・テクノロジー(IDT)」の買収を決めたルネサスエレクトロニクス。柴田英利取締役CFO(最高財務責任者)は、狙いを本誌にこう語った。