ホンダ、開発途中で方針転換

 日産が8月に発売した新型ミニバン「セレナ」。購入者の7割が通常よりも20万円以上高くなる運転支援機能「プロパイロット」の搭載車を選んでいる。当初見込みの4割を大きく上回り、「(同機能の他車種への)横展開を視野に入れている」(星野専務)。

 ホンダもこの変調を敏感に嗅ぎ取っていた。9月16日に発売した新型コンパクトミニバン「フリード/フリードプラス」。開発責任者を務めたホンダ技術研究所四輪R&Dセンターの田辺正LPL(ラージ・プロジェクト・リーダー)は、「当初は(安全運転支援システムである)ホンダセンシングを搭載する予定はなかったが、開発の約3割を終えた段階で急きょ搭載を決めた」と明かす。消費者ニーズが、価格を下げることよりもむしろ高い安全性機能の方にあると判断したためだ。

 ホンダセンシングをオプションで選ぶと価格に10万8000円が上乗せされる。フリードの価格帯が200万円前後であることを考えると決して安くないが、「(同車種の)予約注文をした顧客の8割強がホンダセンシング付きを選んだ」(ホンダの寺谷公良執行役員)。

 月間販売台数の前年割れが20カ月続いている軽自動車でも、これまでの価格・燃費競争から抜け出そうという動きが出始めている。

<b>ダイハツ工業は9月7日発売の「ムーヴ キャンバス」に軽自動車では初めての安全機能を搭載</b>
ダイハツ工業は9月7日発売の「ムーヴ キャンバス」に軽自動車では初めての安全機能を搭載
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 ダイハツ工業が9月7日に発売した新型軽自動車「ムーヴ キャンバス」。軽自動車で初めて、ステアリングの動きに合わせてヘッドランプが左右に動く新機能を装備した。夜道のカーブで歩行者などを認識しやすくする。「価格をほぼ据え置きながら、他の部品の原価を少しずつ切り詰めることで搭載を可能にした」(同社の上田亨・上級執行役員)という。

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