仏ルノー、日産自動車、三菱自動車の3社連合が米グーグルと技術提携した。グーグルのスマホなど向けOS(基本ソフト)「アンドロイド」を採用した次世代車載情報システムを開発する。これまでとは違う次元でアンドロイドを使うという3社連合。自動車メーカーがグーグルの軍門に下る日が来たのか。

<span class="fontBold">ルノー・日産・三菱自連合を率いるカルロス・ゴーン会長は効率重視を徹底</span>(写真=AP/アフロ)
ルノー・日産・三菱自連合を率いるカルロス・ゴーン会長は効率重視を徹底(写真=AP/アフロ)

 「彼らがグーグルと目指す車載情報システムは我々のとは次元が違う」

 仏ルノー、日産自動車、三菱自動車の3社連合が9月18日に発表した米グーグルとの提携に、ホンダ関係者がうなった。3社連合はグーグルのスマートフォン(スマホ)など向けOS(基本ソフト)「アンドロイド」を採用した車載情報システムを開発、2021年に発売する車種から順次搭載する。ホンダも14年からグーグルと車載システムで協力するが、その目指す内容は違うという。

<span class="fontBold">グーグルは自動運転技術の開発も急ぐ(写真は英ジャガー・ランドローバーとの発表会)</span>(写真=AP/アフロ)
グーグルは自動運転技術の開発も急ぐ(写真は英ジャガー・ランドローバーとの発表会)(写真=AP/アフロ)

 音楽を再生したり、GPS(全地球測位システム)を利用して経路を案内したりする車載システム。インターネットにつながるコネクテッドカーの普及が見込まれる中で、自動車メーカーにとっては車載システムでどんな機能を実現するかが競争力を左右するようになってきた。その鍵を握る車載用OSで、3社連合は新たな領域に挑む。

車載用ソフトに3つのレベル

 実は車載用ソフトといっても、11ページのイラストの右側に示したように、大きく分けて3つのレベルがある。

 最も技術的に難易度が低いのが、スマホと車載システムをつなげること。グーグルが14年に発表した「アンドロイド・オート」や、米アップルの「カープレイ」が実現する。ハンドルを握ったまま通話ができるようになったのはその一例。トヨタ自動車など自動車各社が車載システムでこれらに対応するようになったが、機能面でいえばスマホのアプリと同じ。コネクテッドカーとしてはまだまだ初歩的だ。

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