テレビの買い替えを促すと期待されたリオデジャネイロ五輪の特需は、不発に終わった。ただ、46インチ以上と大型で4K対応の高価格テレビは堅調に売れている。「ポケモンGO」人気でスマホ用充電器が売れるなど、消費者のニーズを捉えた製品の需要は強い。

<b>ヨドバシカメラ新宿西口本店では今夏、50インチ以上の大型テレビがよく売れた</b>(写真=新関 雅士)
ヨドバシカメラ新宿西口本店では今夏、50インチ以上の大型テレビがよく売れた(写真=新関 雅士)

 猛暑の効果でエアコンが例年より早い6月に売れ、7月にはスマートフォン向けのゲームアプリ「ポケモンGO」の配信効果でスマホ関連機器の販売が急増した。一方で、注目されていたリオデジャネイロ五輪によるテレビの買い替え需要の効果は8月まで続かず、限定的なものに終わった。

 ケーズホールディングスでは6月のエアコンの売り上げが前年同月比で45.2%増。同じくエディオンも同30.9%増となった。ただ、度重なる台風の上陸や昨年も猛暑だったこともあり、8月には前年同月比で両社ともマイナスに落ち込んでいる。

リオ五輪特需はあったが効果は弱い
●家電大型専門店販売額の前年同月比推移
リオ五輪特需はあったが効果は弱い<br /> <span>●家電大型専門店販売額の前年同月比推移</span>
注:前年同期=100%とする
出所:経済産業省「商業動態統計」
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