直径数cmの円盤状の玩具「ハンドスピナー」が今夏、大ブームを巻き起こした。子供だけでなく大人も魅了、最近半年で100万個以上が売れたとされる。回転させて眺めるだけの「素朴」な製品がヒットした背景には、一体何があるのか。

エスカレーター前の“一等地”に「ハンドスピナー売り場」を構えるビックカメラ有楽町店(上)。日本精工の子会社(左)やエレコム(右)も参入した(写真=菊池 一郎)

 「今年の玩具で一番のヒット商品」。流通業界でこんな呼び声が高いのが、指先でくるくると回転させて遊ぶ円盤状の玩具「ハンドスピナー」だ。ビックカメラ有楽町店(東京・千代田)では1個数百円から同5000円超まで、様々な色や形、材質の異なる約400種類の商品を取りそろえ、「1日平均60個が売れている」(同店の加藤慶典主任)という。

 ハンドスピナーは昨年、米国でヒット。日本でも6月にバンダイナムコグループの子会社が商品を発売するなどして、人気が広がった。ハンドスピナーやヨーヨーの専門店「スピンギア」を運営するそろはむ(東京都八王子市)の長谷川貴彦社長は「春以降、少なくとも国内で100万個以上売れた」とみる。