ファミリーマートとユニーグループ・ホールディングスが9月1日に経営統合する。店舗数で首位セブンイレブンに匹敵する新生ファミマの始動で、コンビニは「三つ巴(どもえ)」の構図が固まる。2016年に一斉交代となった各社長は、5万店を超えた「寡占業界」で成長の道筋を示せるか。

今年は経営トップが一斉交代
●コンビニ大手3社の社長の横顔

セブン-イレブン・ジャパン社長
アパレル会社を経て1982年入社。大学時代はアメフト選手で「体育会系」の評。加盟店に対しては愛と厳しさを併せ持つ
(写真=竹井 俊晴)
ファミリーマート社長(9月1日就任)
伊藤忠出身。2016年5月ファミマ取締役。ローソンの玉塚元一会長とはファストリで「同窓」。LINE友達でありライバル
(写真=TK/アフロ)
ローソン社長
2014年ローソン副社長、16年6月現職。出身の三菱商事では現社長と同じ食糧畑でエリート街道。小売業の経験は浅い
(写真=陶山 勉)

 9月1日、ファミリーマートはユニーグループ・ホールディングス(GHD)と統合し、ユニー・ファミリーマートホールディングス(HD)が始動する。コンビニエンスストア事業ではユニーGHD傘下の「サークルK」と「サンクス」が2019年2月までに看板を替え「ファミリーマート」に統一する。統合交渉入りから約1年半。事実上、業界3位のファミマによる、同4位サークルKサンクスの吸収で、一部では弱者連合とも揶揄された。冷ややかな声を跳ね返すためにも、ファミマ主導で競争力強化の準備を進めてきた。

 持ち株会社の社長には旧ファミマの上田準二会長が就任。副社長に旧ファミマの中山勇社長と、旧ユニーGHDの佐古則男社長が就く。ユニーGHDは「アピタ」などのブランドでGMS(総合スーパー)を持つが、テコ入れが急務な低収益事業であり、統合後の中核はコンビニ事業だ。

 ファミマ社長には沢田貴司氏が就く。沢田氏は、旧ファミリーマートから引き続き、統合会社でも筆頭株主である伊藤忠商事の出身だ。ファーストリテイリングで副社長を務めたのち、2005年には企業再生会社リヴァンプを立ち上げ、外食産業も経験した。消費に関わる幅広い業種を経験した「プロ経営者」と言える。

 その沢田氏がまず向き合うのが、稼げる店づくりという難題だ。

 旧ファミマの国内店舗数は5月末時点で1万1761店。サークルKサンクスの6253店を合わせると1万8014店となる。ユニーは2019年2月期までに収益力の低い「サンクス」「サークルK」1000店舗を閉鎖・移転する見通しだが、それでも業界首位の1万8768店を擁するセブンイレブンの背中が見えてくる。