韓国サムスングループのオーナー家出身の実質トップに贈賄などで懲役5年の有罪判決が下された。収賄疑惑で任期途中に辞任した前大統領の追及にも関わることを背景に、“状況証拠”で有罪とされた。足元の業績は好調なサムスンだが、司令塔となるオーナーの不在は中長期的な経営に暗い影を落とす。

懲役5年の有罪判決を受けたサムスングループの李在鎔氏(右)(写真=Chung Sung-Jun/Getty Images)

 それはまるで“見世物”のようだった。8月25日、韓国最大の企業グループであるサムスングループの事実上のトップである李在鎔(イ・ジェヨン)氏に贈賄の罪などで5年の実刑判決が下った。李氏が両腕を縄で結わえられて係官に連行される姿はテレビ放映された。

 グループの中核企業であるサムスン電子の副会長を務める李氏はオーナー家の出身。2014年に同社会長で父親の李健熙(イ・ゴンヒ)氏が心筋梗塞で倒れて以来、グループを実質的に率いてきた。だが前政権に近い人物に賄賂を渡したとされ、訴追された。経営権を継承するためのグループ内の企業合併を手助けしてもらった疑いをかけられている。