日本電産がアジアの生産拠点をスマート工場化して大幅な人員削減につなげた。わずか1年強で約8万人を約4万8000人に。人件費高騰や人手不足にいち早く対応した。大幅な効率化などで利益を押し上げ、車載モーターなど成長分野への投資を上積みする。

<b>グループ企業が持つ技術を活用、外部にも販売していく考え</b>
グループ企業が持つ技術を活用、外部にも販売していく考え

 日本電産がアジアのグループ会社工場で、AI(人工知能)やロボットを活用し、自動化を徹底するスマート工場化を進めている。2016年3月末に約8万人いた従業員数を今年6月には約4万8000人へ大幅削減することに成功した。産業界では、ここ数年、スマート工場化が本格的に進みつつあるが、短期間に3万2000人もの人員減を達成した例は珍しい。

 同社が本格的に取り組み始めたのは15年度初めから。中国、フィリピン、ベトナム、タイの十数カ所のグループ工場でスタートした。

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6/20ウェビナー開催、「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」

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