巨大製薬企業の英アストラゼネカが、第一三共に買収提案していたことが明らかになった。成立すれば、買収額が1兆円規模に達する超大型M&A。世界的な製薬再編の波がついに日本にも及び始めた。日本は世界3位の市場規模を持ち、研究開発力もある。これからも「日の丸製薬」が狙われる可能性は十分ある。

<b>東京・日本橋に本社を構える第一三共に英製薬大手アストラゼネカが買収提案を行っていた(写真は第一三共東京支店と英国にあるアストラゼネカの工場)</b>(写真=左:Bloomberg/Getty Images)
東京・日本橋に本社を構える第一三共に英製薬大手アストラゼネカが買収提案を行っていた(写真は第一三共東京支店と英国にあるアストラゼネカの工場)(写真=左:Bloomberg/Getty Images)

 メガファーマと呼ばれる製薬世界大手の一角を占める英アストラゼネカが、第一三共に買収提案していたことが分かった。関係者によると、第一三共が打診を受けたのは昨年。がん領域での新薬開発の加速と安定した収益確保がアストラゼネカの狙いとみられる。

 アストラゼネカは2016年の売上高が230億ドル(約2兆5000億円)で、世界ランキング10位につける巨大企業。その規模は第一三共のざっと3倍弱を誇る。第一三共の発行済み株式の半分以上を取得すれば、買収額は1兆円規模に達する。

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