例年にないほどの8月の長雨が、企業に揺さぶりをかけている。7月の猛暑から一転して消費トレンドが反転。夏物の売れ行きにブレーキがかかった。一部の企業では、暑さや寒さに依存する“天候消費”に頼らない商品に力を入れる動きも出ている。

7月の猛暑期待から一転し、日本各地が天候不順に見舞われた(写真=朝日新聞社/時事通信フォト)

 8月としては異例とも言える極端な天候の変動が、企業を揺さぶっている。東京の日照時間は20日までに36.4時間にとどまり、7月の189.1時間(月間)から急減速した。前年8月の156.5時間(月間)と比べても、大幅に少ない。 影響が大きそうなのは衣料品だ。8月に長雨が続くなか、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは、22日に株価が年初来安値を更新。カジュアル衣料大手アダストリアも8月は、下げ基調が鮮明だ。

 猛暑を期待した飲料の売れ行きも良くない。コンビニエンスストア大手ファミリーマートは8月に入って、今夏の目玉だったシャーベット状飲料のフラッペが不調だ。おでんや中華まんは8月としては異例の売れ行きの良さだが、「フラッペやアイスの不調を補うまでにはなっていない」と同社ファストフーズ部の島田奈奈部長は話す。