トランプ米大統領の「制裁」発言から通貨リラが対ドルで急落、トルコ経済が混乱している。自動車販売店では連日のように値上げ。現地生産するトヨタ自動車も対応に苦慮する。エルドアン大統領は強気の姿勢を貫くが、さらなる混乱は他の新興国不安に火をつけかねない。

トヨタ自動車はトルコを重要拠点と位置付けてきた

 「買うなら値上げ前の今だよ」

 8月17日、トルコ最大の都市イスタンブールでトヨタ自動車の販売店を訪れると営業マンが熱心に購入を勧めてきた。日本では「ヴィッツ」として知られる小型車「ヤリス」。価格は9万8850リラ(約180万円)だ。営業マンによると9月1日に値上げするという。この販売店では値上げラッシュが続いている。3日前まで14万リラだったワンランク上の「カローラ」は、この日15万3500リラ。10%もの値上げだ。主な原因は、通貨リラの急落で海外から調達している主要部品が値上がりするためだ。