ソニー銀行が国内銀行で初めてクラウドファンディング(CF)に乗り出した。投資先企業の選定からファンドの組成・募集までを担い、投資家に対しては収益に応じて「分配金」を提供する。新興企業の育成に及び腰な銀行業界に対して、その存在意義を問いかけることにもなりそうだ。

ソニー銀行の住本社長(右端)はCFを通じ、企業の資金調達手段の多様化を目指す

 「投資家、企業、我々でウィンウィンの関係を築きたい」。ソニー銀行の住本雄一郎社長は、クラウドファンディング(CF)参入の意気込みをそう語る。

 新興企業や個人事業主がインターネットを通じて小口の資金を募るCF。IT(情報技術)企業を中心に活用が進むが、銀行自体が手掛けるのはソニー銀が初めてという。

 第1号案件として8月8日に家電ベンチャーのリンクジャパン(東京・港)が製品化を目指す新商品向けに募集を始めた。外出先からでもスマートフォンを介して屋内の家電を操作できる機器で、1口5万円で1000万円を募った。8月24日の申込受付期限を前に募集枠は埋まり、滑り出しは上々だ。