祖業は「タイルと衛生陶器の店」。品ぞろえの幅を広げようと進出した浄化槽事業で成長を続ける。持ち味は、開発から製造、販売、施工、補修までを手掛ける一貫体制のビジネスモデル。水質汚染が深刻化する東南アジアでの成長を目指す。株価も1年で2倍強と投資家の期待も高まる。

インドネシア工場(上)を起点に東南アジアなどの開拓加速を目指す大亀裕社長(写真=右:大槻 純一)

 インドネシア・ジャカルタ近郊で工事が進むイオン系のショッピングセンターや東急不動産の高層分譲マンション……。人口増加や経済成長で開発が進む中、縁の下の力持ちの役割を果たすのがダイキアクシス(松山市)だ。

 事業所や集合住宅などを対象とした中・小型の浄化槽を手掛ける。生活排水に含まれる様々な汚れを取り除く「小さな下水処理場」ともいえるこの機器の顧客基盤が今、水質汚染が深刻化するアジアなど新興国で拡大している。

 同社が浄化槽の開発に着手したのは1960年代のことだ。ちょうど、日本の地方都市で今のアジア新興国のように下水道インフラが整っていない時代。ダイキアクシスは当時、最先端といわれたFRP(繊維強化プラスチック)製の浄化槽を製造から販売、施工、補修まで手掛ける一貫体制を構築、国内での事業基盤を固めた。