日本交通など大手タクシー4グループが、乗車前に運賃を確定する実証実験を都内で始めた。「降りるまで料金が分からない」という不安を解消し、気軽に利用してもらうのが狙い。だが、働き方改革などもありビジネス利用の拡大は見込みにくい。もくろみ通りに進むのかは不透明だ。

タクシーは供給過剰が続く。左上の写真は乗車前の確定運賃を表示した配車アプリの画面(写真=右:時事通信フォト)

 8月7日、日本交通や第一交通産業など大手タクシー4グループと国土交通省は、都内を走るタクシー約4600台で、乗車前に運賃を確定する実証実験を始めた。10月6日までの期間限定で、迎車料金を含めて3000円以上の中長距離が対象となる。

 利用者はスマートフォン向けに各社が提供する配車アプリで乗車地と目的地を入力。すると距離と所要時間を基に自動計算された運賃が表示される。

 タクシーは時速10km以下で走ると、時間単位で料金が加算される。そのため渋滞に巻き込まれると、思っていたより料金が高くなることも珍しくない。乗車前に料金を決める今回の仕組みでは、どれだけ渋滞しても料金は変わらない。迎車料金がかかるものの、利用者にとっては「降りるまでいくらかかるか分からない」という料金に対する不安が解消される。気軽にタクシーを利用してもらえるようにするのが業界の考えだ。