ビール大手が海外で地域の選別を進めて相次ぎ事業を売却している。世界でアンハイザー・ブッシュ・インベブなどによる寡占が強まる中、全方位に攻めても歯が立たないからだ。ただ日本勢のシェアは今なお数%にとどまっており、これまでのM&A(合併・買収)戦略に限界も透けて見える。

 「企業価値を向上させるための資産の見直し効果が数字に表れた」。アサヒグループホールディングス(GHD)の濱田賢司取締役は8月上旬の記者会見で、今年1~6月期決算を振り返った。

 昨年から今年にかけて総額1兆2000億円を投じて買収した西欧と中東欧のビール事業が貢献。同期の売上高は前年同期比20%増の9374億円、営業利益は34%増の707億円だった。