稲田朋美防衛相の辞任などで安倍晋三政権が揺らぐ中、民進党の蓮舫氏が代表を投げ出した。党運営に行き詰まったためだが、「寄り合い所帯」で結束できない党の病巣が改めて浮き彫りになった。代表選が党分裂や野党再編を誘発する可能性があり、安倍政権の先行きにも影響を及ぼしそうだ。

代表を投げ出した蓮舫氏。「力不足だった」と語るが……(写真=つのだよしお/アフロ)

 7月28日、南スーダン国連平和維持活動(PKO)に関する日報問題の混乱の責任を取る形で稲田朋美防衛相が辞任した。稲田氏は防衛相就任以降、資質を問われる言動が批判されていた。自衛隊を巡る失言は東京都議選での自民党惨敗の主因と指摘され、世論に加え政権内でも辞任を求める声が高まっていた。

 安倍晋三首相は稲田氏の傷を浅くしようと8月3日の内閣改造・自民党役員人事に併せた交代を探っていた。だが、日報問題で部下である自衛隊幹部が辞任の意向を固め、特別防衛監察の結果を踏まえた国会の閉会中審査も迫っていた。ほかの選択肢は残っていなかったのが実情だ。