台湾の鴻海精密工業が7月26日、米国での液晶大型投資を発表した。傘下のシャープと世界最大級の液晶工場を建設、テレビまで一貫製造する。ただ、巨額投資にリスクはつき物。それでも踏み切る裏に日本政府への「メッセージ」が読み取れる。

会見でトランプ米大統領と握手を交わす鴻海の郭董事長(中央)(写真=The New York Times/アフロ)

 「シャープ買収から1年。ついに大きな賭けに打って出た」──。電子機器の受託製造サービス(EMS)の世界最大手、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が7月26日(米国時間)に発表した、米国での液晶事業の大規模投資。液晶業界の複数の関係者はこう口をそろえた。

 投資額は今後4年間で100億ドル(約1兆1000億円)。米ウィスコンシン州で大型液晶パネル工場建設などを進める計画だ。米国で約3000人の雇用創出が見込まれ、最終的に1万3000人規模にまで膨らむ可能性があるという。