旭化成が米自動車シート材大手を買収する。有利子負債を含めた買収額が約1200億円という大型案件だ。自動運転技術の進化などを背景に、クルマの車内がオフィスにもリビングルームにもなると期待される時代。内装材の供給にとどまらず、新しい「車室空間」を提供する存在になれるだろうか。

<span class="fontBold">旭化成が昨年公開した「AKXY」は斬新なデザインが目を引いた</span>(写真=朝日新聞社)
旭化成が昨年公開した「AKXY」は斬新なデザインが目を引いた(写真=朝日新聞社)

 旭化成が自動車シート材大手の米セージ・オートモーティブ・インテリアズを有利子負債込みで10億6000万ドル(約1200億円)で買収すると発表した。セージは米国やイタリア、ブラジル、中国などに生産拠点を持ち、独BMWや英ジャガー・ランドローバーなど高級車メーカーとの取引実績も豊富。2017年12月期の売上高は約4億7500万ドル(約520億円)だった。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り955文字 / 全文1275文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。