独アウディは今秋、自動車が主体的に運転する「レベル3」機能を搭載した新型車を世界で初めて発売する。競合他社に先駆けて投入できる背景には、法整備で独政府の側面支援があった。自動運転車の育成を急ぎたい政府と、ブランド回復を目指すアウディ。両者の思惑が一致した。

「自動運転を一歩先に進める画期的なクルマ」。独アウディのルペルト・シュタートラーCEO(最高経営責任者)はスペイン・バルセロナで7月11日に開いた発表会で、旗艦車「A8」の自動運転機能を自賛した。
自動運転は、自動ブレーキなどの運転支援機能を持つ「レベル1」から、運転手の要らない完全自動運転を実現する「レベル5」まで5段階に分類されている。新型A8が搭載するのは「レベル3」。運転手がハンドルを離しても自動車が運転を代行できる水準だ。
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