日本とEUがEPA(経済連携協定)締結で大枠合意した。日本からの自動車輸出にかかる関税が撤廃される。先にFTA(自由貿易協定)を結んだ韓国は欧州向け輸出を伸ばした。それに続く期待がかかるが、楽観は禁物だ。EV化やカーシェアなど市場環境の変化が加速し、先行きは読みにくくなっている。

<b>輸出のため、船積みを待つ日本メーカーの自動車</b>(写真=読売新聞/アフロ)
輸出のため、船積みを待つ日本メーカーの自動車(写真=読売新聞/アフロ)

 7月6日、日本と欧州連合(EU)がEPA(経済連携協定)締結で大枠合意した。両者で国内手続きを進め、2019年中の発効を目指す。焦点の一つだった自動車では、日本からEUに輸出する際にかかる関税(10%)が発効から8年目に完全撤廃される。

 EPAは日本の自動車メーカーが欧州市場を攻略する突破口になるのか。例えばマツダでは販売台数に占める欧州の比率は約17%で、その大半を日本から輸出する。大枠合意を受けマツダは「幅広い商品構成で、欧州の顧客に対応していく」と歓迎のコメントを発表。ある証券アナリストは「関税撤廃で、マツダの営業利益が300億円程度押し上げられる可能性がある」と指摘する。欧州向け販売比率が19%の三菱自動車にもEPAは追い風だ。

自動車の輸出が有利に
●日本とEUがEPAで合意した内容
自動車の輸出が有利に<br /> <span>●日本とEUがEPAで合意した内容</span>
[画像のクリックで拡大表示]

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り2292文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。

【無料ウェビナーのご案内】
ZOZO NEXT 金山CEO、
フューチャリスト尾原氏ら登壇!

次世代DX経営と若手人材創出を徹底議論

■テーマ
次世代DX経営が企業競争力を決める ~若手リーダーの創出が企業成長のカギ~

■開催概要
日時:2021年12月13日(月)~14日(火)、合計4セッション
講師:ZOZO NEXT 金山裕樹・代表取締役CEO、フューチャリスト 尾原和啓氏ほか

■パートナー
インテル

■受講料
無料、事前登録制(先着順)

>>詳細・申し込みは以下の記事をご覧ください。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00396/112600001/