日産自動車が昨年決めた車載用電池子会社の売却計画が暗礁に乗り上げている。買い手の中国の投資ファンドが買収資金を確保できず、日産はこの計画をいったん取りやめる羽目に。日産は売却方針を変えないが、実現するかは不透明。電池子会社の競争力の低下も懸念材料だ。

省スペースというメリットがあり、ラミネート型を製造してきた(写真=Bloomberg/Getty Images)

 日産自動車が車載用電池子会社のオートモーティブエナジーサプライ(AESC、神奈川県座間市)の売却中止を発表した。買い手となる中国の投資ファンド、GSRキャピタルが買収に必要な1000億円規模の資金を約束していた6月29日になっても払い込まなかったため。GSRに出資する一部投資家が200億円弱の資金を確保できなかったことが直接の原因とみられる。