「食のインテル」ともいわれる、ラーメンなどの外食やコンビニ総菜に欠かせない畜産系の天然調味料の最大手。どんなスープの味でも再現する開発力と参入障壁の高い生産体制で、国内で圧倒的な地位を築いてきた。創業者・岡田甲子男氏の退任から1年。人手不足の追い風を受ける国内を基盤に、海外で攻勢をかける。

米国、中国、台湾、ベルギー、フランス、オランダ、インドネシア(上写真)に工場を持つ

 「アリアケジャパン」という企業名を消費者が目にすることは、ほとんどない。企業向けに、豚骨や鶏ガラ、牛骨などを原料とする畜産系の天然調味料を供給する黒子だからだ。まれに、小売りが販売するPB(プライベートブランド)食品の製造者として、小さく、その名前が記されているだけである。

 だが、コンビニエンスストアの弁当や総菜、外食チェーンの中華や洋食、即席麺などの加工食品には欠かせない存在で、畜産系の天然調味料で約5割のシェアを握る。同社の製品なくして成り立たない企業は少なくなく、「食のインテル」の異名も持つ。