欠陥エアバッグ問題で倒産したタカタが自動車部品業界に新たな課題を突きつける。品質問題を起こした部品メーカーは消費者対応で矢面に立たされる。そんな流れを作り出したからだ。自動車メーカーと部品メーカーは膨らむ消費者対応コストをどう分け合うか。真剣に考えるべき時だ。

タカタの欠陥エアバッグ問題が自動車部品業界に突きつけた新たな課題がある。これまで部品に何か問題が発生した場合、訴訟の場に立ったり、消費者対応をしたりするのは自動車メーカーだった。だが、今回、矢面に立たされたのはタカタ。自動車のサプライチェーンに詳しい立命館大学の佐伯靖雄准教授は「部品メーカーが負う品質関連コストは今後、急速に増えていくことが予想される」とみる。
兆候はある。ある自動車部品メーカーの品質保証担当者は、自動車メーカーから毎年、送られてくる品質向上の徹底を促す資料を見て変化を感じ取った。「これまでは『自動車メーカーのニーズに見合った品質』を求める内容だったが、今年は『消費者に対する品質』という記述が目立った」
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6/20ウェビナー開催、「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」

近年、ChatGPTをはじめとする生成AI(人工知能)の進化と普及が急速に進み、私たちの生活やビジネスに革新をもたらしています。しかし、注意が必要なリスクも存在します。AIが誤った情報を生成する可能性や倫理的な問題、プライバシーの侵害などが懸念されます。
生成AIの利点をどのように理解し、想定されるリスクに対してどのように対処するか。日経ビジネスは6月20日(火)に「『AIバブル』の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う」と題したウェビナーを開催します。日経ビジネス電子版にて「『AI新時代』の落とし穴」を連載中の米シリコンバレーのスタートアップ企業、ロバストインテリジェンスの大柴行人氏を講師に迎えて講演していただきます。
通常の日経ビジネスLIVEは午後7時に開催していますが、今回は6月20日(火)の正午から「日経ビジネス LUNCH LIVE」として、米シリコンバレーからの生配信でお届けします。ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。
■テーマ:「AIバブル」の落とし穴 ChatGPTリスクとどう向き合う
■日程:6月20日(火)12:00~13:00(予定)
■講師:大柴 行人氏(ロバストインテリジェンス共同創業者)
■モデレーター:島津 翔(日経BPシリコンバレー支局 記者)
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス、日経クロステック、日経クロストレンド
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員は無料となります(事前登録制、先着順)。視聴希望でまだ有料会員でない方は、会員登録をした上で、参加をお申し込みください(月額2500円、初月無料)
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