欠陥エアバッグ問題で倒産したタカタが自動車部品業界に新たな課題を突きつける。品質問題を起こした部品メーカーは消費者対応で矢面に立たされる。そんな流れを作り出したからだ。自動車メーカーと部品メーカーは膨らむ消費者対応コストをどう分け合うか。真剣に考えるべき時だ。

<b>26日の会見でタカタの高田重久会長兼社長(左端)は「深くおわびする」と話したものの、被害者への償いの言葉はなかった</b>(写真=ロイター/アフロ)
26日の会見でタカタの高田重久会長兼社長(左端)は「深くおわびする」と話したものの、被害者への償いの言葉はなかった(写真=ロイター/アフロ)

 タカタの欠陥エアバッグ問題が自動車部品業界に突きつけた新たな課題がある。これまで部品に何か問題が発生した場合、訴訟の場に立ったり、消費者対応をしたりするのは自動車メーカーだった。だが、今回、矢面に立たされたのはタカタ。自動車のサプライチェーンに詳しい立命館大学の佐伯靖雄准教授は「部品メーカーが負う品質関連コストは今後、急速に増えていくことが予想される」とみる。

 兆候はある。ある自動車部品メーカーの品質保証担当者は、自動車メーカーから毎年、送られてくる品質向上の徹底を促す資料を見て変化を感じ取った。「これまでは『自動車メーカーのニーズに見合った品質』を求める内容だったが、今年は『消費者に対する品質』という記述が目立った」

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