米アマゾンが自然食品を手掛ける米高級スーパー大手、ホールフーズを約1兆5000億円で買収すると発表した。巨額買収を可能にした背景の一つに、配当や自社株買いなど短期的なリターンを求めない株主の存在がある。ライバルに比べ圧倒的に有利な状況に、「ゲームのルールが違う」という声も漏れる。

アマゾンが傘下に収めるホールフーズは中高所得者層を中心に評価が高い(写真=AP/アフロ)

 6月16日、米アマゾン・ドット・コムは高級スーパー大手、米ホールフーズ・マーケットを買収すると発表した。買収金額は137億ドル(約1兆5000億円)と同社が過去に手掛けたM&A(合併・買収)の中で最大だ。予定通り買収が完了すれば、アマゾンは約460の店舗網と、自然・有機食品などで中高所得者層を中心に評価が高いホールフーズのブランドを手に入れることになる。

 ホールフーズをひとのみにした今回の買収で改めてクローズアップされたのは、アマゾンの資金力であり、ライバルと違う競争の土俵を作り出し優位に立つその手法だ。