カルビーが中国のEC(電子商取引)最大手アリババとの協業を拡大する。中国事業の戦略を再構築して、商社など中間業者を介さずに主力商品を直販する。背景には、消費財メーカーの海外事業で起きている3つの地殻変動がある。

5月25日の記者会見で握手する、カルビーの松本晃会長兼CEO(右)とアリババ集団のダニエル・チャンCEO(左)(写真=つのだよしお/アフロ)
カルビーがアリババ上で展開する越境ECサイト

 今年2月、中国杭州にある中国のEC(電子商取引)最大手アリババ集団本社に、カルビーの松本晃会長兼CEO(最高経営責任者)の姿があった。アリババと協業するにあたり、自らその実力を見ておくためだ。「10年後、どれほどの企業になっているのか想像もつかない」。関係者によると、松本会長は可能性の大きさに驚きを隠さなかったという。

 5月25日、カルビーは主力のシリアル商品「フルグラ」をアリババの越境ECサイト「天猫国際」で今年8月から発売すると発表した。越境ECとは外国企業が直接、国境を越えて中国の消費者に商品を販売する仕組みだ。カルビーは昨年1月、既にスナック菓子「じゃがりこ」などの販売を天猫国際で開始しており、アリババと関係をさらに深める。