台湾の鴻海精密工業の傘下に入ったシャープが、中期経営計画を発表した。最終年度に売上高と営業利益ともに過去最高水準に迫る挑戦的な目標を掲げる。だが、強気な計画とは裏腹に具体策は心もとない。鴻海の焦りがにじむ。

<b>シャープの戴正呉社長は新生シャープの中期経営計画に自信を見せる</b>(写真=今 紀之)
シャープの戴正呉社長は新生シャープの中期経営計画に自信を見せる(写真=今 紀之)
業績のV字回復を見込む
●シャープの連結業績目標
業績のV字回復を見込む<br /> <span>●シャープの連結業績目標</span>
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 「現状の実力を考えるとかなり挑戦的な目標だ」。5月26日、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入って初となる中期経営計画を発表したシャープ。同社のある管理職社員は計画のハードルの高さに驚きを隠さない。

 無理もない。最終年度の2020年3月期の目標は売上高で3兆2500億円、営業利益は1500億円。17年3月期に比べ、それぞれ1.6倍、2.4倍の「高み」を狙う。金額ベースで見ても、売上高は過去最高だった08年3月期(3兆4177億円)、営業利益は07年3月期(1865億円)並みの水準だ。「有言実行で必ずV字回復する」。シャープの戴正呉社長は会見で、目標達成に自信を見せた。

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