富士通は約3万5000人の全社員がテレワークを利用できる体制を整えた。全社一律ではなく組織ごとに運用し、成功事例や工夫を共有。業務効率化への期待が高まるが、最終的に目指すのは社員の働きがいの向上だ。

「子供や夫と話す時間も増え、精神的にゆとりが生まれました」。笑顔でそう語るのは、富士通で企業向けのシステム営業を担当する田中彩子さん。第1子出産後、1年間の産休・育休を経て2015年4月に職場復帰した田中さんが利用するのが、同社がこの4月に正式導入した「テレワーク勤務制度」だ。
IT(情報技術)を使って自宅などオフィス以外で仕事をすることを認める同制度。富士通の対象は本体の全社員3万5000人と国内最大規模だ。終日利用は週2回までだが、上司の許可さえあれば何回でも利用できる「使い勝手の良さ」が特徴だ。

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