相次ぐ高齢者の運転ミスによる死亡事故を受け、ダイハツ工業は認知症予防の講習を始めた。高齢者の運転を抑制する動きが強まる一方、ダイハツは「運転は認知症の対策にもなる」と考える。法改正で認知機能が衰えた高齢者の運転免許取り消しが強化される中、顧客の維持に力を入れる。

「1・2・3」「4・5・6」「7・8・9」。4月下旬、静岡ダイハツ販売の掛川店(静岡県掛川市)。60~90代の22人が、数字を数えながら左右の手を交互に前に突き出す。3の倍数で手を上に挙げるルールだが、思うようにいかずに苦笑する参加者も多い。講師役の理学療法士は「うまくできなくても大丈夫。毎日続けて脳に刺激を与えることが大事です」と声をかける。
ダイハツ工業は4月から静岡、広島、三重の3県で、認知症の無料予防講座を開設。今後、全国に広げていく。
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