コンサートなどのチケットの転売市場が過熱し、ネット企業や音楽業界が対応に追われている。高額転売で逮捕者が出るなど社会問題化しているが、法規制は未整備で混乱は続きそうだ。スマホ普及によりCtoC(消費者間)で様々な商品を売買する市場が拡大する一方、負の側面もあらわになった。

 人気グループ「EXILE(エグザイル)」で2000万円を荒稼ぎ──。警視庁は5月中旬、東京都迷惑防止条例違反の疑いで洋服店店員の男を逮捕した。EXILEのコンサートチケットを大量購入し、3年間にわたって高値で転売していたというのがその内容だ。

 男は、ミクシィが2015年に買収したフンザ(東京都渋谷区)の専用サイト「チケットキャンプ」を悪用していたと、業界関係者は話す。「アイドルのファンらが利用する有名サイトで利用は急増しているが、数十万円の値がついたりトラブルが起きたりするケースも目に付く」(同)という。

市場拡大に伴い高額転売も大問題に
●ライブ・エンタテインメント市場規模の推移
市場拡大に伴い高額転売も大問題に<br /> <span>●ライブ・エンタテインメント市場規模の推移</span>
注:ぴあ総研調べ
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 ミクシィの広報担当は取材に対して「回答を差し控える」とするが、警察の捜査には適切に協力すると述べた。

 チケットの高額転売が大きな社会問題となる中、業界団体やネット大手が相次ぎ対応に追われている。専用サイトの登場などで転売が容易になり、高額転売の件数が急激に増えているためだ。転売を目的とした買い占めでなければ違法ではないが、そもそもルールの整備が遅れているのが現実だ。

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