今年も3月期決算企業の株主総会シーズンが近づき、物言う株主らによる株主提案が続々、表面化している。提案の内容も幅広くなり、増配といった目先の利益を追求するものばかりでなくなってきた。会社側が反論しにくい、中長期的な企業価値向上に役立つ提案も出てきている。

提案の内容も多彩になっている
●判明した主な株主提案

 3月期決算企業の株主総会が集中する6月後半に向け、今年も物言う株主(アクティビスト)を中心に様々な株主提案が提出されている。日経ビジネスが把握した提案の内容を見てみよう。

 「大量に保有する東京エレクトロン株の4割(時価にして600億円超)を、株主に現物で配れ」。こんな提案をTBSホールディングスにしたのが英運用会社のアセット・バリュー・インベスターズ(AVI)だ。事業上関係のない持ち合い株が多い点を問題視したものだが、東京エレクトロン株を売却し現金化した後に株主還元するのではなく、持ち合い株をそのまま現物配当しろという点で異例の提案といえる。