武田薬品工業がアイルランドの製薬大手シャイアーを買収することで合意した。激変する製薬業界の中で新薬メーカーとして生き残る覚悟が透ける。特許が切れた医薬品への収益依存度が高い日本勢もいよいよ事業転換を迫られそうだ。

(写真=左:AP/アフロ、右:ロイター/アフロ)
(写真=左:AP/アフロ、右:ロイター/アフロ)

 アイルランドの製薬大手シャイアーを買収することで売上高が3兆円を超える武田薬品工業。売上高で日本の製薬企業初の「世界トップ10入り」を果たす。クリストフ・ウェバー社長CEO(最高経営責任者)は「戦略を加速させ、研究開発型企業としてグローバルリーダーになれる」と力を込める。

 武田がシャイアーに目を付けた理由は、端的に言えば「創薬力の強化」と「市場の拡大」だ。製薬各社はかつて患者数の多い生活習慣病などを対象に莫大な研究開発費を投資してきたが、2010年前後から大型新薬の特許が一斉に切れ、安価な後発薬への置き換えが急速に進んだ。それを機に、創薬の主戦場は希少疾患や根治治療薬のない難病へと移っている。

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