アルパインが、大株主の香港の投資ファンドによる株主提案に反対する方針を固めた。大幅増配などを求めていたが、4月26日にこの提案を全く反映しない期末配当と人事案を発表。ファンドが文句を付けるアルプス電気との経営統合も強行突破の構えだ。

<span class="fontBold">アルプス電気との経営統合を発表したアルパインの米谷社長(上写真右)。株主提案で揺さぶるオアシスのフィッシャー氏</span>(写真=上:共同通信、下:Bloomberg/Getty Images)
アルプス電気との経営統合を発表したアルパインの米谷社長(上写真右)。株主提案で揺さぶるオアシスのフィッシャー氏(写真=上:共同通信、下:Bloomberg/Getty Images)

 アルパインは4月26日、2018年3月期の決算と6月就任予定の人事案を発表した。アクティビスト(物言う株主)として知られる香港の投資ファンド、オアシス・マネジメント・カンパニーが求めていた大幅増配と社外取締役選任の株主提案に事実上のゼロ回答。発行済み株式数の9%強を保有する大株主にアルパインは全面対決する姿勢を見せ付けた。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り974文字 / 全文文字

【春割/2カ月無料】お申し込みで

人気コラム、特集記事…すべて読み放題

ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。