パナソニックは4月、IoT家電ベンチャーのセレボ(東京・文京)から子会社を買収した。25人のエンジニアらを率いるのは11年前に退社した元社員。製品開発スピードの加速が狙いだ。出戻りを歓迎する「自己輸血」に挑むことで、イノベーションを起こす組織への変革はなるか。

<span class="fontBold">今年創業100周年のパナソニック。“出戻り”の岩佐琢磨氏(右上)を迎え入れ、新製品の市場投入スピードを加速する</span>(写真=岩佐氏:村田 和聡)
今年創業100周年のパナソニック。“出戻り”の岩佐琢磨氏(右上)を迎え入れ、新製品の市場投入スピードを加速する(写真=岩佐氏:村田 和聡)

 「自己輸血のようなものだ」

 パナソニックの宮部義幸CTO(最高技術責任者)は、IoTベンチャーのセレボ子会社のシフトール(東京・中央)を4月に買収した狙いをこう表現する。

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