総務省の有識者会議が中古スマホの流通促進を求める方向性を示した。携帯大手が拒んできた中古端末のSIMロック解除の徹底などを通じ、流通市場を活性化させる。ただ、端末の「ゼロ円販売」など問題視される商習慣は残る。公正競争に向け、先は長そうだ。

(写真=時事)
(写真=時事)

 「これで様々な中古スマホを選べるようになり、顧客の選択肢が広がる」。中古携帯販売大手の幹部はこう語る。

 総務省の有識者会議「モバイル市場の公正競争促進に関する検討会」が9日、「中古端末の流通促進を総務省が後押しすべき」との方向性を明示した。

 この会議は、携帯大手と格安スマホの公正競争に向けた課題を集約し、新たな指針や制度を決めるため、総務省が2017年末に発足させたもの。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り952文字 / 全文文字

【春割/2カ月無料】お申し込みで

人気コラム、特集記事…すべて読み放題

ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。