東京・五反田のマンション用地詐欺事件をきっかけに、2月1日付で実力会長が「解任」された積水ハウス。4月26日には定時株主総会を開き、阿部俊則会長を中心とした新経営体制の発足を狙う。だが、詐欺事件の責任問題はうやむやのまま。議決権行使助言会社が人事案に反対する可能性もある。

<span class="fontBold">和田氏(右)と阿部氏(左) は1月の取締役会で衝突、 和田氏が会長を退任した</span>
和田氏(右)と阿部氏(左) は1月の取締役会で衝突、 和田氏が会長を退任した

 「議決権行使の助言会社が反対意見を出すようだ」。2月1日付で取締役相談役に退いた和田勇前会長が周囲にこう漏らすのは、積水ハウスが4月26日に開く定時株主総会で諮る人事案だ。 この人事案では、和田氏が取締役を外れる一方、2月1日付で会長に就いた阿部俊則前社長を中心とする11人が取締役候補として並ぶ。現状は2人の社外取締役を3人に増やし、経営の監督機能の強化もうたう。

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