3月28日の日本ペイントホールディングスの株主総会で、筆頭株主が提案していた取締役が承認された。時価総額1兆円超の大企業で「株主提案」が事実上通ったのは、初めてのことだ。「ちょっと口うるさい投資家」を、物言わぬ機関投資家を味方に付けて封じ込められる時代は終わりを告げた。

<span class="fontBold">ゴー・ハップジン氏は日本ペイントHDの取締役会長に就任、取締役会の議長も務める</span>
ゴー・ハップジン氏は日本ペイントHDの取締役会長に就任、取締役会の議長も務める

 3月28日に定時株主総会を開き、10人の取締役を選任した日本ペイントホールディングス(HD)。会社提案の候補者がすんなりと選出されたわけだが、実態は違う。

 「勝てる気がしない」。1月19日に筆頭株主のシンガポール塗料大手ウットラムグループから、同社を率いるゴー・ハップジン氏ら6人の取締役(ゴー氏以外は社外取締役)の選任を求める株主提案を受けた日本ペイント。何度も開かれた対策会議では一貫して「どうやって会社の体面を保ちつつ妥協に持ち込むか」ばかりが話し合われた。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1001文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。