中国に対する大規模な輸入制限を発動。世界は「米中貿易戦争」に身構える。鉄鋼の輸入制限では日本を適用猶予の対象に含めず、日米FTA交渉開始へと圧力をかける。国家安全保障担当のマクマスター大統領補佐官を解任。後任にはタカ派のボルトン氏を指名した。

ドナルド・トランプ 米大統領
(写真=Capital Pictures/amanaimages)
(写真=Capital Pictures/amanaimages)

3/22 @ 声明(米ホワイトハウス)
日本の安倍首相たちはいいやつで私の友人だが、「こんなに長い間、米国にうまくつけ込んでこられたとは信じられない」とほくそ笑んでいる。そんな日々はもう終わりだ

3/22 @ ツイッター
4月9日付でジョン・ボルトンが国家安全保障担当の大統領補佐官になることを発表できてうれしい。H.R.マクマスター将軍には大変感謝する。彼は素晴らしい仕事をしてくれたし、これからもずっと友人だ

3月22日、知的財産権の侵害などを理由に通商法301条の発動を決定し、最大600億ドル(約6.3兆円)規模の中国製品に25%の関税を課すと発表した。中国は報復する構えで「米中貿易戦争」の様相を呈する。同23日には安全保障を理由に鉄鋼・アルミニウムの輸入制限も発動。欧州連合(EU)や韓国など7カ国・地域は適用を猶予されたが日本は含まれなかった。4月の安倍首相訪米の際に、日米FTA(自由貿易協定)交渉の開始を求めてくるとみられる。外交面では国家安全保障担当のマクマスター大統領補佐官を解任し、後任にはボルトン元国連大使を起用すると発表した。

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