少子化の影響や予算削減で、大学が外国人留学生の誘致に力を注いでいる。文部科学省も受け入れを推進しているが、現場では教育の質の低下が深刻な問題に。大学の再編・淘汰も始まり、学生獲得と質の維持を両立する経営力が問われている。

(写真=kasto/PIXTA(ピクスタ))

 大学の再編・淘汰時代が幕を開けた。名古屋大学は大学運営の効率化を狙い、東海地域の大学に統合を呼びかけている。マルチ・キャンパスシステム構想と呼ぶもので、各大学の総務や財務といった管理運営部門を共有化する。岐阜大学などが参加する見通しで、4月下旬にも協議会を開く予定だ。実現すれば国立大学初の統合になる。

 大学統合の構想は、名古屋大学が文部科学省による指定国立大学法人の公募に申請する際に提案した。指定を受けると、各種事業への出資や寄付金の運用などに関する規制が緩和されて財務基盤を改善しやすくなる。