トランプ大統領が、北朝鮮の金正恩労働党委員長と早期に会談する意向を発表した。北朝鮮の「非核化」に向けて期待は高まるが、金委員長の要求は不透明で楽観はできない。コーン米国家経済会議(NEC)委員長が辞任を表明。「貿易戦争」の行方も予測不能だ。

ドナルド・トランプ 米大統領
(写真=UPI/amanaimages)
(写真=UPI/amanaimages)

3/10 @ ツイッター
日本の安倍(晋三)首相と話した。北朝鮮との対話にとても乗り気だ。日本の(市場)開放についても議論した。1000億ドル(約10兆円)もの巨額の対米貿易赤字は不公平で持続可能ではない。(交渉は)全てうまくいく!

3/9 @ ツイッター
金正恩は、(核開発の凍結だけではなく)非核化すると韓国の特使団に語った。大きな前進だが、合意がなされるまで制裁は続ける。(米朝首脳の)会談は計画中だ!

トランプ大統領は3月8日(現地時間)、北朝鮮の金正恩労働党委員長と会談する考えを明らかにした。同5日に北朝鮮を訪問した韓国特使団が米ホワイトハウスを訪問し、早期の会談を求める金委員長の要請を伝えた。だが、先行きは不透明だ。北朝鮮は過去、何度も約束をほごにしており、「非核化」に向けた具体的な行動や要求する見返りの中身など、楽観はできない。トランプ氏が鉄鋼輸入規制の決定を急いだのは、鉄鋼産業で知られるペンシルベニア州での下院補選(3月13日)のためとみられている。米朝会談も11月の中間選挙に向けた実績を作りたいとの思惑がありそうだ。

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