キヤノンが3月、一眼レフカメラで主力の「Kiss」ブランドで初めてミラーレス機を投入する。カメラ業界の「横綱」として、ソニーや富士フイルムなどライバルの攻勢を受け止める構えだ。ただ今後もカメラ市場の縮小均衡は避けられない。先手を取られる戦いをいつまで続けるのか。

<span class="fontBold">キヤノンは「Kiss」ブランドのミラーレスカメラを投 入し、国内シェア首位を狙う</span>
キヤノンは「Kiss」ブランドのミラーレスカメラを投 入し、国内シェア首位を狙う

 「横綱相撲だけど、観客を沸かせる面白みが足りないね」。電機関連のアナリストはキヤノンの戦略をこう評価する。

 キヤノンは2月26日、ミラーレスカメラの「EOS Kiss M」を発表した。3月下旬発売で、本体価格は7万3500円。同社は「Kiss」ブランドを一眼レフの入門機と位置付け、フィルムカメラが主流だった1993年から展開してきた。ミラーレスにKissの名称を冠するのは戦略転換の象徴といえる。

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