3月1日、本格的に始まった大学生らの就職活動に異変が起きている。人材争奪が激しくなる中、長年にわたって人気を集めてきた銀行業界に陰りが見られる。大手銀が打ち出した構造改革に学生が戸惑う一方、他業界は優秀な人材を獲得するチャンスとほくそ笑む。

 「反応はビビッドに表れている。就職セミナーへの申し込みが減っている。現時点ではいわゆる一般職志望者の反応が中心だが、総合職の志望者にどこまで波及するか……」。大手銀行の採用関係者はそう言って顔を曇らせる。

 3月1日、経団連に加盟する大手企業の新卒学生向け会社説明会が解禁となった。2019年卒の就職活動が本格化したわけだが、今年は学生の志望業界に変化が表れている。銀行だ。

 就活生の人気業界の一角として、長年挙げられてきた銀行。不良債権処理に苦しんだ時期はあったが、問題が一巡してからは再び安定を象徴する業界として学生の支持を得てきた。窓口業務などを担う一般職も含めればメガバンク1行だけで1000人超を迎える大量採用の枠に、優秀な学生が列をなした。

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