日本各地で大型スーパーがドンキホーテHDのディスカウントストアに転換する例が相次いでいる。提携関係にあるユニーの店舗を新業態に変えた1号店が開業したほか、ヨーカ堂閉店跡の大型店も盛況だ。圧倒的な安さを演出するドンキは、既存スーパーにはない仕組みを持っており、一過性のブームではなさそうだ。

不採算で苦しんでいた大型店に朝9時、約500人もの客が長蛇の列を作った──。ユニー・ファミリーマートホールディングス(HD)が資本・業務提携したドンキホーテHDは、ユニーの総合スーパーの再生を引き受けて、新業態に転換していく計画。その新業態「MEGAドン・キホーテ UNY」の1号店が2月23日、横浜・大口に開業した。
もともとユニーの「ピアゴ」だった店舗で客層はシニアが中心だった。ユニーがドンキと組んだ店舗運営のために設立したUDリテールの梅本稔社長は、ドンキの知名度で若い家族連れの集客が期待できる一方、「シニア層が離れていくリスクも考えていた」という。だが、初日はひとまずシニアが多く来店し、ユニー出身の梅本社長の懸念は、杞憂に終わった。
[コメント投稿]記事対する自分の意見を書き込もう
記事の内容やRaiseの議論に対して、意見や見解をコメントとして書き込むことができます。記事の下部に表示されるコメント欄に書き込むとすぐに自分のコメントが表示されます。コメントに対して「返信」したり、「いいね」したりすることもできます。 詳細を読む