ソフトバンクがLINEモバイルと資本業務提携し、傘下に収めることを決めた。表面的には契約者数の伸び悩みに直面した格安スマホ会社の救済に映るが、話は単純ではない。多くの格安スマホ会社に回線を貸しているのはNTTドコモ。そのライバルの収益源をそぐ狙いもある。

MVNOに貸し出す回線数が最も多いのはNTTドコモ
●携帯電話契約数における事業者別シェア
注:MVNO=仮想移動体通信事業者と呼ばれ、格安スマホサービスなどを提供
出所:総務省調べ、2017年6月末時点

 「携帯大手3社の寡占を政府が問題にしているタイミングで、まさか格安スマホへの出資を決めるとは予想外だった」

 携帯電話の業界関係者は異口同音にこう指摘する。ソフトバンクが1月31日に発表した、LINE子会社で格安スマホ事業を手掛けるLINEモバイルとの資本業務提携についてだ。ソフトバンクが3月末までにLINEモバイルによる第三者割当増資を引き受け、51%の株式を握る。