楽天と米ウォルマートが提携し、日本で食品などのネットスーパー事業を共同展開する。同事業で苦戦続きだった楽天と、店舗中心モデルからの脱却を急ぐ小売りの巨人が組む構図。だが、自前の物流で圧倒的な強みを持つ米アマゾン・ドット・コムに、どこまで対抗できるかは未知数だ。

<span class="fontBold">記者会見では、ウォルマートのマクミロンCEO(右)やロア氏(左)が、楽天の三木谷社長(中)と並び、トップの蜜月ぶりを示した</span>(写真=つのだよしお/アフロ)
記者会見では、ウォルマートのマクミロンCEO(右)やロア氏(左)が、楽天の三木谷社長(中)と並び、トップの蜜月ぶりを示した(写真=つのだよしお/アフロ)

 1月26日に開かれた、楽天と米ウォルマートの記者会見。目を引いたのは、ウォルマートの出席者の豪華さだ。ダグ・マクミロンCEO(最高経営責任者)や、ネット事業責任者のマーク・ロア氏。ロア氏は米ネット業界の著名経営者の一人で、創業した米ジェット・ドット・コムをウォルマートが2016年に買収して以降、ネット事業全体を統括する。

 「消費者のニーズに応えるために、ウォルマートは最適なパートナーだ」。楽天の三木谷浩史社長はこう強調。日本でネットスーパー事業などを拡大するための「強力タッグ」を演出した。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1039文字 / 全文文字

【春割/2カ月無料】お申し込みで

人気コラム、特集記事…すべて読み放題

ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。