経営再建中のジャパンディスプレイ(JDI)が、透明なガラスに搭載できる指紋センサーを開発した。同社は売上高の8割超をスマートフォン向けパネルが占めており、経営の安定化には新しい用途開拓が急務。クレジットカードなどで指紋センサーの採用を促し、新しい収益の柱に育てる構えだが、思惑通りに進むだろうか。
「もはやディスプレーにはこだわらない」。経営再建中のジャパンディスプレイ(JDI)が1月23日に開いた事業説明会。スマートフォン(スマホ)と車載向けパネル以外の事業を担当する「ディスプレイソリューションズカンパニー」を率いる湯田克久執行役員は、「脱ディスプレー」の姿勢を鮮明にした。
JDIがこの日、初披露したのは、指紋センサーだ。透明なガラス基板上に形成した回路で指紋を読み取り個人を認証する仕組み。スマホ向け液晶パネルで導入したタッチ入力技術を応用した。シリコン基板上に回路を形成した従来の指紋センサーに比べて大型化しやすいのが特徴だ。
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