トヨタ自動車は工場で機械学習などのAI(人工知能)を活用する。既に塗装工程で実証実験を始めた。高岡工場で進めるIoT化の30以上の実証実験の一環で、効果が大きいものから世界の工場に展開する。工場のIoT化で先行するドイツ勢に対する強い危機感を背景に、生産管理手法の進化を急いでいる。

世界各地で工場を展開するトヨタ自動車がIoT化に本気になった(上は米国の工場)。下は高岡工場のボディー部品をプレス成形する工程

 トヨタ自動車は工場でAI(人工知能)を活用する。

 既に高岡工場(愛知県豊田市)の生産ラインでAIの機械学習を使った実証実験を開始。日本では工場へのAI導入事例がまだ少ない中で、先進的な取り組みとなる。

 例えば、車体の塗装における部品ごとの色の微妙な違いの判別にAIを役立てる。樹脂製部品と金属部品では同じ塗料を使っても色の出方が違う。色味を合わせるための細やかな品質管理は、従来はベテラン従業員の経験と勘に頼っていた。

 だが、最近は購入者が選択できるボディーカラーが多様化し、微妙な色合いの実現が難しくなった。色に関連する管理項目は350以上に達する。こうしたデータの解析に機械学習を活用して塗装の品質を高めようとしている。